赤羽根日誌 167 ホトケノザ 一日一種の生き物記録

野草や雑草の種を同定する際、植物図鑑を用いて調べる時に戸惑うことがある。春夏秋冬の季節別に記載されている図鑑は、その季節に該当しないと、別の種かもしれないと判断してしまう。今回、最も身近な春の野草として知られるホトケノザが道端でいっせいに咲いているのを観察したときに、判断に戸惑った。手元にある5冊の植物図鑑を調べた中では、「散歩の草花図鑑(岩槻秀明, ビジュアルだいわ文庫)」だけには、花期が11~4月と記載されていた。また、ネット上にも秋にも花を咲かせ(10月31日撮影と記録)、畑では冬から春の雑草となることを知ることができた。例えば、以下のサイトで確認できた。(http://had0.big.ous.ac.jp/plantsdic/angiospermae/dicotyledoneae/sympetalae/labiatae/hotokenoza/hotokenoza.htm

 

https://mikawanoyasou.org/data/hotokenoza.htm)

 

今後、ホトケノザが秋にも開花し観察できることを、各種図鑑にもわかるように記載して欲しいと考えた。そうすれば、冒頭のような判断に戸惑うことを多少なりとも防げるのではないかと考えたからである。当地において観察したホトケノザは、全体に薄い紫色をしており、春に見られる濃い赤紫色のホトケノザとは異なり、清楚な感じがした。