赤羽根日誌 152 サネカズラ 一日一種の生き物記録

常緑樹林の林縁で、実が赤色に熟し球形に集まったつる植物を見かけた。実を採集し図鑑(里山の花木ハンドブック. 多田多恵子, NHK出版)で調べたところサネカズラと判明した。図鑑によると、別名「美男蔓(びなんかずら)」。枝を折るとぬるぬるした粘液が出、昔はこれを水で溶いて男性が髪を整える整髪料に用いていたことが記載されていた。サネカズラを自宅に持ち帰りよく観察してみると、果実の直径が約8mm、光沢ある赤色の果実がひとかたまりの球状になっており、中心に小さな液果が集まっていた。