赤羽根日誌 133 カキ(柿) 一日一種の生き物記録

カキ(柿)が目につく季節になった。当地においては、数か所で観察できる。かつては秋になると日常的に見ることができた。現在はスーパーマーケットに出かけることがないと見ることが難しくなってきているかもしれない。カキ(柿)は、学名Diospyros kakiに「kaki」が使用されていることから、日本を代表する果物と言われている。カキは「甘柿」と「渋柿」に分けられる。腹を空かせた昭和30年代の少年たちが食べた近所のカキは「渋柿」だった。現在、カキ(柿)の品種は約1000種あると言われているが、甘柿の種類はその中で20種類足らず。甘柿の代表は富有柿で、甘柿生産量の約8割を占めるとされる。渋柿の約8割は、元から種がない平核無柿(ひらたねなしがき)と言われている。渋柿はシブオールという水溶性タンニンで、甘柿の方は不溶性タンニンがそれぞれの正体とされている。