赤羽根日誌 95 キタテハ 一日一種の生き物記録

道端でキタテハを見かけた。土の上に静止し、翅をゆっくり開閉している場面をカメラに収めた。休息行動をしばらく観察したが、近づいても飛び去ることなく何回も翅を開閉していた。キタテハの翅の表面には季節的な変異があり、夏に発生する夏型はくすんだ黄色で、縁取りや斑点が黒っぽく、秋に発生する秋型は黄色の部分が鮮やかな橙赤色になり、褐色の段取りが薄く斑紋も小さいことが里山・雑木林の昆虫図鑑に記載されていた。本個体は、翅の色から判断すると夏型と思われる。カナムグラの群落に発生することが多いとされる。