赤羽根日誌 72 ギシギシ 一日一種の生き物記録

ギシギシ。この植物の名前を初めて知ったのは、大学1年時の夏であった。植物標本を作製する課題があり、東京世田谷の大学近くの空き地で採集した思い出がある。8月もお盆を過ぎたころだったと記憶している。当地では、畑の周囲で観察できる。野草・雑草の事典530種(金田初代・金田洋一郎, 西東社)によると、太い茎を立ち上げ、細長い葉が互生。茎は上部で分岐し枝先の節ごとに多数の花が輪生。緑色の花弁のように見えるのは6枚のがく片。名の由来に、子供が茎をすり合わせてギシギシと音を出して遊んだという説があると記載されていた。