赤羽根日誌 56 カナムグラ 一日一種の生き物記録

カナムグラ。この植物を見ると、昭和30年代の東京・世田谷で少年時代を過ごした日々のことを思い出す。茎や葉柄には下向きのとげがあり、野原を横切るとき何度も痛い思いをしたからだ。名前のカナは鉄の意味。茎が針金のように丈夫で、覆いかぶさるように繁ることにカナムグラの由来がある。