ナメクジ。山沿い民家のブロック塀で見つけた。ナメクジを見るのは何年ぶりになるだろうか。ナメクジはカタツムリと同様に陸生巻貝の仲間で、殻は進化の過程でなくなり退化したといわれている。雌雄同体で雑食性の生き物。梅雨時期以降に増え、多湿な場所を好む。小さいころ、光沢のある白い粘液の這い跡を見かけた思い出がある。細長い触角が2本、体表は粘液に覆われている。図鑑によると、天敵は鳥類や両生類のほか、ヤチバエ科やクロバエ科のハエの仲間が体内に卵を産みつけ寄生すると記載されていた。当地の生き物の食物連鎖を考える上で興味深いと思われた。